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ここがポイント!
野生生物保護基本法
2004年8月発行
31ページ
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<はじめに>
野生生物は、この地球上の豊かな生物の多様性を構成するかけがえのない存在です。
野生生物のどの種も、長い長い時の流れの中で、それぞれの地域で、互いに影響しあ いながら進化し、現在のような生態系の安定を作り出してきました。
そして私たち人類は、まさにこれら野生生物が作り出している豊かな自然の恵みを 享受して生きてきました。
しかし残念ながら、私たちの作り上げた現代社会は、この事実をないがしろにし、自然の豊かさをむさぼりつくそうという中、日々、多くの野生生物が生息地の消滅や汚染、乱獲等に
よって次々と絶滅の危機に追いやられています。
野生生物の消滅は、生物進化の歴史・自然遺産の消滅であり、私たちの生活を形作る社会経済的、 科学的、文化的、審美的価値の喪失をも意味します。
このまま私たちが手をこまねいて何もしなければ、将来的に私たちの生きる自然環境はますます荒廃・貧困化し、次世代の人々はその回復のために多大の経済的、人的労力を要することになるでしょう。
日本は生物多様性条約を批准し、「生物多様性国家戦略」を策定しましたが、それを支えるべき野生生物を包括的に保護するいかなる法制度もなく、そのために、政策的な実効力がほとんど存在しない状態です。
今こそ、生物多様性を野生生物保護の政策によって確保していく新しい法制度が必要な時です。
私たちは、生物多様性の恵みを次世代に伝えていく責務を自覚し、幅広い人々の参加と支援によって、野生生物をその生息環境とともに保全していくために、ここに野生生物保護基本法が制定を呼びかけます。
■ ■ 主な内容 ■ ■
なぜ基本法が必要なのか
野生生物保護基本法のイメージ
野生生物保護基本法の仕組み
各法令における野生生物の対応範囲について
基本原則について−私たちの考える野生生物保護とは−
野生生物保護基本計画・都道府県野生生物保護計画
調査研究と監視体制
環境教育
国民請求制度
野生生物保護推進員制度・野生生物保護専門員
野生動物による農林水産業への被害への対応
野生生物保護基本法要綱(第六次素案)
基本法関係の新聞記事
(河北新報、神奈川新聞、沖縄タイムス、北海道新聞 2003年5月4日)
賛同のことば
賛同団体リスト
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